やわらかい食べ物が多くなり、噛む力を必要としなくなったため、顎関節もそれに関連する筋肉も機能が低下してきたのではないかと思っています。
明治、大正時代の日本人の写真を見ると、下顎のエラが張った、角ばった顔が多く見られます。
今の小学生、幼稚園児の顔を見てみると、顎の華奢な細面の子供が多いようです。顔がほっそりしていると、一見可愛らしく見えるのですが、実は、スパゲティ、ハンバーグなどやわらかい物を日常的に取ることによる顎の機能の低下の表れです。
現代社会の引き起こすストレスは、不正な噛み合わせの人を増加させています。顎の機能の低下と、不正な噛み合わせが招く筋肉の異常な緊張が、顎関節症発症の原因であると思っています。
顎関節症には、口が開けにくい、関節から音がするなどの症状のほかに、目眩、立ちくらみ、ひどい場合嘔吐などの症状が現れることもあります。そういった症状がある場合、原因の多くが顎関節症による筋肉の異常な緊張によると思われます。偏頭痛、肩こりも筋肉の緊張が引き起こす症状です。顎関節症には、筋肉の緊張が原因と思れる症状が多く見られます。
顎関節症の治癒、症状を和らげるためには、筋肉の緊張をできるだけ早く開放し、再び緊張させないようにすることが重要です。 |